SUS303とSUS304の違い|代表的なステンレス鋼の比較
SUS303とSUS304はステンレス材料の中でも代表的な鋼種です。オーステナイト系ステンレスに分類され、ニッケルを含んでいます。どちらも入手しやすいステンレス鋼です。この記事ではSUS303とSUS304の特徴と違いを解説します。
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SUS329J4Lは、オーステナイト相とフェライト相からなる二相系ステンレス鋼の1つです。クロムとモリブデンの含有量が多く、強度と耐食性が優れています。炭酸ガスや塩化物を含む環境に対する抵抗性にも優れており、高濃度の塩化物環境で発生しやすい孔食や隙間腐食への耐食性が高い性質を持っています。
SUS329J4Lはステンレス鋼の中でも耐食性に優れた金属です。特に塩化物環境下での耐食性と耐すき間腐食性に優れています。SUS316よりさらに高い耐食性があり、SUS316の耐食性以上が求められる場面で使用する候補になります。SUS304に比べると強度が高い分、加工が難しい金属です。高温強度がSUS304より低く、高温下で変形する可能性があります。溶接はSUS304 と同様の扱いで行うことができます。磁性を持つ金属です。
C | Si | Mn | P | Ni | S | Cr | Mo | N | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
含有量 (%) | ~0.030 | ~1.00 | ~1.50 | ~0.040 | 5.50~7.50 | ~0.030 | 24.00~26.00 | 2.50~3.50 | 0.08~0.30 |
耐力 N/mm^2 | 引張強度 N/mm^2 | 伸び % | 絞り % | 硬さ HBW | 硬さ HRC | 硬さ HV |
---|---|---|---|---|---|---|
390以上 | 590以上 | 18以上 | 40以上 | 302以下 | 32以下 | 320以下 |
Point
SUS329J4Lは、二相系ステンレス鋼の1つです。クロムとモリブデンの含有量が多く、強度と特に塩化物環境下での耐食性と耐すき間腐食性に優れています。
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