無電解ニッケルめっきの特徴と用途
無電解ニッケルめっきは化学的還元作用により金属をめっきする表面処理方法です。通電性のない樹脂や、複雑な形状であっても全体のめっき厚を均一に処理することができます。この記事では無電解ニッケルめっきの精度と特性について解説します。
金属加工のワンポイント講座
onepoint
一般的に金属は、水や空気に触れると錆びていく性質を持っています。ステンレス(SUS)のように錆びにくい金属であっても、錆が発生する環境で使用し続けていれば、長い時間をかけて腐食が進んでいきます。そのまま放置すると内部まで錆が進行し、脆くなってしまうこともあるので適切な処置が必要です。
この記事では、金属製品に錆がついた時の対処方法について解説します。
製品の材料として使う金属は、もともとは鉱石から精錬されたものです。鉱石とは金属が酸素等と結びついた状態のもので、これが金属にとっての自然な姿です。金属として精製した後も、鉱石だった状態に戻ろうと酸素と反応します。この酸素と反応した状態を錆と呼びます。錆は金属が元の安定した状態に戻ろうとする反応で、空気中においている以上は常に起こりうるものです。
市販のクリーナーを使用することで落とせる錆もあります。しかし時間経過とともにより広範囲に、内部にまで錆が成長します。上記の方法でも落とせない場合には、ブラシやステンレスたわし、サンドペーパーを使って錆をこすることで落とせることもあります。
ステンレスやアルミなど、表面に酸化皮膜のある金属は、こすることで膜に傷がつくことがあります。酸化皮膜は傷ついても通常はすぐ再生するものですが、その間に錆の発生する環境にさらせばそこに錆が発生する可能性があるので注意が必要です。
赤錆が酷くなってしまった場合にはクエン酸を塗布した布に乗せて、赤錆を溶かすことも有効です。温めたお酢に浸すことでもサビを落とすことができます。
付着する砂やほこり等の汚れも錆が発生する原因です。表面に付着する汚れによっては金属の酸化皮膜が不安定な状態(酸素が上手く行き渡らず、綺麗に酸化皮膜を形成できない状態)になります。
特に塩素イオンは皮膜の破壊だけでなく、再生を阻害する働きがあるため保護膜としての機能を失い金属内部に錆が発生しやすくなります。表面に傷がつかないように柔らかい布やスポンジで水拭きして付着物を落とすと錆が発生しにくくなります。それでも落ちないようなひどい汚れは中性洗剤や石鹸水を使って拭き取ります。その後水で洗い流して、最後に乾拭きをして水分をしっかり除去します。
酸性やアルカリ性、塩素や有機溶剤を使用すると、酸化皮膜が破壊され錆びやすくなる恐れがあるので中性のものを使用します。
電解研磨という表面処理を施すことで、錆びにくくすることができます。汚れを除去して滑らかな表面に仕上げることで汚れがつきにくくなり、サビの発生を抑えることができます。
Point
・軽い錆はクリーナーでとることができます。
・落ちにくい錆はブラシやサンドペーパーでこすって落とせますが、表面に傷がつかないように注意しましょう。
・ステンレス(SUS)やアルミなど酸化皮膜をもつ金属は、こすることで一時的に酸化皮膜を失うこともあります。
・赤錆はクエン酸で溶かすことで落としやすくなります。
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