定盤とは|機械加工や測定の基準となる定盤を解説
定盤は、ものづくりの現場の基本的な工具の1つです。これは加工や検査で基準となる理想平面となります。300mm角程度の小さなものから数mにもなる大きなものまで、用途に応じて様々な大きさの定盤があります。これを使いこなすことは水平や直角を正確に出せるということであり、機械加工者・検査者にとって大事な基礎部分になります。
定盤の用途
定盤とは、平面の基準となる水平な台のことです。「じょうばん」と読み、「定磐」と表記することもあります。ケガキや加工、検査・測定の際にも使用します。曲げ加工や接着加工を行う際にもこの台の上で作業を行います。検査時に、加工品の反りや歪みも、定盤の上で確認することができます。
定盤の種類
鋳鉄、天然石、セラミックス、さらにはガラス製のものまであります。それぞれの素材によって特徴が違うので、その特徴を理解した上で用途に合わせたものを選ぶことが大切です。
鋳鉄製定盤
鋳鉄は融点が低く流動性が良く展延性が悪いという特徴から、鋳物に適した材質です。この素材の内部応力(残留応力)を十分に緩和し、台の表面を精密に仕上げたものが鋳鉄製定盤です。均質で振動吸収性が良く、磁性があるためマグネット製の治具が使用できるのが特徴です。
大きなものを落とすとへこみ、落とした部分にカエリが出てしまうので、基準面として使用できなくなることがあるので注意が必要です。定期的に手入れをしないと錆びることもあります。サイズや形が豊富で扱いやすい定盤です。
石定盤
表面が硬くより精密な定盤です。硬さは鋳鉄の2倍以上あります。酸に対して耐性もあり、鋳鉄と比較して耐食性に優れています。また、錆びや経年変化もほとんどありません。リンギングも起こらないので、摺動させることが多い作業も安心して行うことができます。傷がついた場合にもカエリが出ることもありません。周囲が盛り上がることもないので、平面度の狂いがなく長期間使用できます。また、熱伝導率が低く環境変化に強いことから平面精度が安定しています。
セラミック定盤
石製のものと同様、表面が硬く緻密なため、頻繁な摺動を伴う作業でも安心して使用できます。錆やクズがでないため、クリーンルームの中でも使用できます。
石製とセラミック製の定盤は共に重たいものを落とすと割れてしまうことがあるため注意が必要です。カエリは出ませんが表面に凹みができたり、角であれば欠けが生じる可能性があります。
ガラス定盤
平面度が高く、熱に強くて変形しにくい定盤です。他の定盤よりも比較安価です。
Point
定盤とは平面の基準となる水平な台のことで、加工品の反りや歪みを確認することができます。
曲げ加工など角度を調整する必要のある加工はこの盤の上で行います。
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